スキンケアの目的は自分の肌質に合わせた化粧品で油水分のバランスを普通肌の状態に近づけていくことです。
肌の一番外側の角質の保湿力(水分量)と皮脂の量のバランスによって「普通肌」「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」の4種類に大きく分けられます。「敏感肌」はどの肌質でも起こりえます。
まずはご自身の肌質を正しくジャッジをすることが必要です。(肌質は遺伝の部分が大きいですが、季節や生活環境などでも変化します)。
肌質の見分け方
肌質の見分け方をふたつご紹介します。
1.洗顔後十分ほど何もつけずに置いた時の肌状態を観察しどの肌質に当てはまるか判断する。
・ツッパリ・テカリ共に少ない:普通肌
・ツッパリ感がある場合:乾燥肌
・テカリがある場合:脂性肌
・部分的にツッパリ・テカリが混在する場合:混合肌
2.メイク後、数時間経過経した時の肌の状態・メイクの崩れ方の状態で判断する。
・メイク崩れが気にならない:普通肌
・小シワが目立つ・ツッパリを感じる:乾燥肌
・皮脂過剰でテカリが目立つ:脂性肌肌
・部分的に皮脂過剰や皮向けが目立つ:混合肌(インナードライ)
肌質のタイプと特徴
【乾燥肌(ドライスキン)】
油分・水分共に少ない
キメはこまかいが、浅い・又は見えにくい状態
特徴
・肌表面がカサつく、粉をふく
・つっぱり感やかゆみが出やすい
・細かいシワ(ちりめんジワ)が目立つ
・メイクのノリが悪く、崩れやすい
原因
・皮脂や水分の分泌量が少ない
・バリア機能が弱く、水分が蒸発しやすい
・加齢・紫外線、エアコン、洗いすぎなどによる乾燥
ケアのポイント
・洗顔は刺激の少ないものを使い、ぬるま湯でやさしく洗う
・化粧水で水分を補い、乳液やクリームで油分をしっかりフタをする
・加湿器を使うなど、外的乾燥対策も重要
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【脂性肌(オイリースキン)】
油分過剰・水分適量~多い
弾力・潤いはあるが、脂っぽくベタつきやすくキメが粗い
黒ずみ毛穴・Tゾーンや頬の毛穴の開きが目立つ
特徴
・皮脂分泌が多く、顔全体がテカりやすい
・毛穴が開きやすい、黒ずみやニキビができやすい
・メイクが崩れやすい
原因
・皮脂腺の働きが活発(ホルモンバランスや遺伝の影響)
・洗顔やスキンケアで皮脂を落としすぎて、逆に分泌過剰になることも
・食生活(脂っこい食事・糖分過多)やストレス
ケアのポイント
・朝晩の洗顔で余分な皮脂を落とす(洗いすぎには注意)
・油分の少ない化粧水・ジェルタイプの保湿剤で「保湿はしっかり」
・ビタミンB群・亜鉛などを意識して摂取
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【混合肌(インナードライ)】
油分過剰・水分少ない
皮膚が硬めでキメは粗い
カサカサ、ゴワゴワ感が部分的〜全体的ある
Tゾーン・頬の毛穴の開きが目立ちやすい
特徴
・Tゾーン(額・鼻)はテカるが、Uゾーン(頬・口周り)は乾燥する
・季節や環境、ホルモンバランスで状態が変わりやすい
・部位によってスキンケアの合う・合わないが分かれる
原因
・皮脂バランスの乱れ(水分不足+皮脂過剰)
・ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの変化
・間違ったスキンケア(乾燥部分の保湿不足や洗いすぎなど)
ケアのポイント
・TゾーンとUゾーンでケアを分けるのが理想
例:Tゾーンは軽めの保湿、Uゾーンはしっかり保湿
・肌全体の「水分バランス」を整える化粧水を中心に
・季節によってスキンケアを調整する